夜中に何度も目が覚めてしまうことはありませんか?
一晩に3〜4回以上目が覚める状態が続く場合は、不眠症の可能性があります。
成人では7時間前後の睡眠が理想とされていますが、十分な睡眠がとれないと、日中に眠気やだるさを感じたり、疲れが取れにくくなったりすることがあります。
今回は、夜中や明け方に何度も目が覚めてしまう原因について見ていきましょう。
夜中に何度も目が覚める主な原因

不眠症
睡眠中に何度も目が覚めたり、途中で起きてしまったりするのは、不眠症の代表的な症状の一つです。不眠症になると睡眠の質が低下し、眠りが浅くなるため、少しの刺激でも目が覚めやすくなります。また、不眠症の原因はさまざまで、朝日を浴びる時間が不足していることや、不規則な睡眠習慣、喫煙や飲酒なども影響すると考えられています。¹
ホルモンの変化
私たちの体はホルモンの影響を受けており、眠気や目覚めもその働きによって調整されています。特に、妊娠中や更年期はホルモンバランスが大きく変化するため、睡眠中に何度も目が覚めやすくなることがあります。
睡眠に関わる代表的なホルモンには、眠りを促す「メラトニン」と、目覚めを促す「コルチゾール」があります。これらが適切なタイミングで分泌されることで、夜中や明け方に目が覚めにくくなります。²
加齢
加齢は、体だけでなく睡眠にも影響を与えます。年齢を重ねるにつれて睡眠パターンが変化し、夜中や明け方に目が覚めやすくなります。その理由としては、眠りが浅くなることや、体内時計が前倒しになって朝早く目が覚めやすくなることなどが考えられています。実際に、年齢とともに夜中や明け方に目が覚める回数が増え、睡眠時間が短くなることが研究でも報告されています。
薬の影響
抗うつ薬や利尿薬、β遮断薬などを服用している場合、副作用によって夜中や明け方に目が覚めやすくなることがあります。薬の副作用が疑われる場合は、自己判断で中止せず、医師に相談して薬の変更を検討しましょう。
また、睡眠中に何度も目が覚める状態が続くと、糖尿病やうつ病など、さまざまな健康問題のリスクが高まることもあります。
ストレス
過度なストレスはホルモンバランスを乱し、交感神経を過剰に活性化させます。その結果、体がリラックスしにくくなり、眠りが浅くなるため、睡眠中に何度も目が覚めやすくなります。
睡眠障害
睡眠障害が原因で、夜中や明け方に何度も目が覚めることがあります。睡眠時無呼吸症候群では、睡眠中に呼吸が止まり、その反動で目が覚めることがあります。歯ぎしりは音や振動によって睡眠が妨げられ、むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)では脚の不快感や動きによって目が覚めることがあります。³
夜中に何度も目が覚めるときの対処法
夜中や明け方に何度も目が覚めると、睡眠の質が低下し、疲れが十分に取れないため、日中の生活に支障をきたすことがあります。
このような状態が1〜2週間以上続く場合は、睡眠外来や医療機関を受診しましょう。睡眠検査(睡眠ポリグラフ検査)などを行い、原因を特定したうえで適切な治療を受けることが大切です。
治療法は原因によって異なります。例えば、睡眠時無呼吸症候群が原因であればCPAP(シーパップ)療法が行われることがあり、騒音など睡眠環境に原因がある場合は、その原因を改善することが重要です。
夜中に目が覚める方におすすめの対策

夜中に何度も目が覚める場合は、睡眠習慣を見直すことから始めてみましょう。睡眠衛生を意識した生活を続けることで、睡眠の質が改善することがあります。⁴
まずは、睡眠環境を整えましょう。寝室は暗くし、室温や湿度を快適に保つことが大切です。睡眠中は深部体温が下がることで眠りやすくなるため、暑すぎる環境は睡眠の質を下げる原因になります。
また、就寝前のスマートフォンやパソコンの使用はできるだけ控えましょう。刺激の強いニュースや動画、SNSなどを見ると脳が覚醒し、寝つきが悪くなったり眠りが浅くなったりすることがあります。
睡眠の質を高めるために大切なのは、毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きることです。規則正しい睡眠習慣を続けることで、体内リズムが整い、より質の高い睡眠につながります。
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