私たちはなぜ眠るのでしょうか?
私たちは毎日、決まった時間に眠ります。現代では平均睡眠時間が短くなっている一方で、睡眠そのものをなくすことはできません。睡眠は「疲労を回復するため」と考えられがちですが、その役割はそれだけではありません。科学技術が発達した現代においても、人が睡眠を必要とする理由があるのです。
すべての生き物が、睡眠中は無防備になり、外敵に襲われる危険も高まります。それでも、すべての生き物は毎日眠り、私たちは人生の約3分の1を睡眠に費やしています。これほどリスクがあるにもかかわらず、なぜ睡眠は必要なのでしょうか。¹
睡眠に入る仕組みを探る

麻酔薬や鎮静薬によって眠った状態になることもありますが、私たちは普段、疲れると自然に眠りにつきます。
睡眠の役割を研究してきたウィリアム・ウィスデン教授とニック・フランクス教授は、その理由の一つとして「ハウスキーピング」に注目しました。ハウスキーピングとは、DNAの複製やタンパク質の合成、ホルモンの分泌など、細胞が生命活動を維持するために行う働きです。³睡眠中は、「ハウスキーピング遺伝子」と呼ばれる遺伝子が活発に働きます。これらの遺伝子は、DNAの複製やタンパク質の合成など、細胞が生命活動を維持するために欠かせない働きを担っています。この働きが活発になるのは、睡眠中でも主にノンレム睡眠のときです。研究では、レム睡眠がみられないマウスは存在した一方で、ノンレム睡眠をまったく取らないマウスは確認されませんでした。この結果から、ノンレム睡眠は生命維持に欠かせない役割を担っていると考えられています。ノンレム睡眠では脳内のシナプス活動が低下し、全身麻酔時の脳の状態と似た特徴がみられます。
フランスのモラン研究所とオックスフォード大学の研究チームは、レム睡眠とノンレム睡眠が脳神経や海馬に与える影響について研究を行いました。こうした研究によって、人が眠る理由は少しずつ明らかになってきています。また、その成果は重度の不眠症の治療にも役立てられています。
睡眠の質を高めるには

人間の脳は、体重の2%にも満たない小さな器官ですが、体全体のエネルギー消費量の約20%を占めています。脳の大きさと知能は必ずしも比例しませんが、脳が多くのエネルギーを必要とする器官であることは確かです。そんな脳が消費エネルギーを抑えて休息するのが睡眠中です。睡眠中の脳は、起きているときよりも少ないエネルギーで活動しています。そのため、深い眠りに入ると、周囲の音では簡単に目が覚めなくなります。
ただし、一晩中ずっと深い眠りが続くわけではありません。睡眠中は浅い眠りと深い眠りを4回以上繰り返しています。
深い睡眠を増やしたい方には、リナイトがおすすめです。リナイトは、モノラルビートによって浅い眠りから深い眠りへの移行をサポートし、深い眠りを維持しやすくします。睡眠の質を高めることで、同じ睡眠時間でも、よりすっきりとした目覚めをサポートします。
