「睡眠をあえて取らない治療法がある」とご存じでしょうか。これは「睡眠剥奪療法」と呼ばれ、現在、一部の精神科医がうつ病や双極性障害の治療の一つとして用いられています。
睡眠剥奪療法とは?
睡眠剥奪療法は、うつ病の治療法の一つで、一定期間あえて眠らない状態をつくる方法です。一般的に、うつ病の治療では気分を改善するために薬が用いられますが、その中でもセロトニンといった“幸福ホルモン”が重要な役割を果たします。 一定時間眠らずに過ごすことで、このセロトニンの働きが促されるとされており、気分の改善につながる可能性があります。また、セロトニンは睡眠リズムを整えるうえでも重要なホルモンであり、健康的な睡眠サイクルの維持にも関わっています。¹
実際に効果はある?睡眠剥奪療法でうつは改善するのか

実際に、イタリアのサン・ラファエーレ病院では20年以上にわたり、睡眠剥奪療法が行われています。これまでに1,000人以上の患者に実施され、気分を一時的に改善し、うつ病の約70%に効果が見られたとされています。 また、ノルマさんは従来の薬物療法では十分な改善が見られませんでしたが、睡眠剥奪療法によって効果を実感しました。つまり、薬物療法だけでは難しいケースにも対応できる、別の選択肢となる治療法といえます。²
眠らないことがなぜ治療になるのか?睡眠剥奪療法の科学的なしくみ
この治療法は、週に3回、1回36時間ほど眠らずに過ごすというものです。その間は、テレビを見たりパズルをしたりしながら、明るい場所で眠気を防ぎます。³では、本当に効果はあるのでしょうか。研究では、睡眠剥奪療法によってセロトニンの分泌が促されることがわかっています。セロトニンは体内リズムを整えるのに欠かせないホルモンです。実際、抗うつ薬もこの働きを利用していることから、薬に頼らずに行える治療法のひとつとして注目されています。
なぜ広まらないのか?睡眠剥奪療法の限界

睡眠剥奪療法には一定の効果があるといわれていますが、36時間眠らずに過ごすのは負担が大きく、誰でも気軽にできる方法ではありません。また、人によって感じ方や効果には差があり、必ずしもすべての方に当てはまるとは限りません。生活リズムが乱れると、再び不調を感じることもあります。⁴
ここまで、睡眠と関わりの深い心身の不調に対するアプローチのひとつとして、睡眠剥奪療法についてご紹介しました。日々のコンディションを整えるうえで大切なのは、無理のない睡眠リズムを保つことです。リナイトと一緒に、自分に合った心地よい睡眠習慣を整えていきましょう。リナイトはモノラルビートを通して、自然な眠りとすっきりとした目覚めをサポートします。
